栄養学の常識のウソ

妊娠したら、食事を大幅に減らす、奇妙な風習

その昔、山梨県の棡原(ゆずりはら) に住む人々は病気知らずで元気に長生きする地域としてよく知られていました。村人たちは、老いても顔や体にシミが少なく、寝たきり老人もほとんどいず、夫婦そろって長生きし、長寿の桃源郷と言われていました。調べてみると、ここには奇妙な風習があったのです。当時の棡原(ゆずりはら)の女性たちは、妊娠がわかった時点で、なんと普段よりも食事の量を減らしていたのです。妊娠したら普段より少し多く、1日2700キロカロリーは食べて栄養をつける。これが現代の常識ですが、棡原(ゆずりはら)の妊婦は1日1400キロカロリー前後しか食べないようにしたのだそうです。

栄養素をバランスよく取り込んだら、病気になる!?

ペットフードってあります。ペットフードは最新の栄養学に基づいて作られた完全栄養バランス食品です。5大栄養素の配合バランスも完璧です。それなのにペットフードだけで育つワンちゃんは5年目以降から病気になる確率が高いようなのです。しかも、ペットのかかる病気は、癌や糖尿病、アレルギー、動脈硬化、ヘルニア等、まさに人間と同じ病気です。栄養バッチリでも病気になってしまうのは、なぜでしょうか。こんな症状の野生動物はいないのです。前記2つの例は、今までの食の常識では理解できないはずです。

酵素の基礎知識

実は、これらの「なぜ」は「体内酵素」という視点で考えると初めて理解できます。では、順をおってご説明します。まず、体内酵素の主な働きをまとめました。

体内酵素の主な働き
  • 新陳代謝を活発にする
  • 細胞の形成
  • 自然治癒力を高める
  • 余分な脂肪を除去
  • 血液の浄化
  • ホルモンのバランスをよくする
  • 神経の働きを正常に
  • 体内の毒素を排泄する
ビタミンやミネラルは文字通り脇役だった

ビタミンやミネラルは脇役です。体内酵素が、いかに重要か、わかっていただけたと思います。しかし、体内酵素の働きはこれだけではないのです。実は、体中のあらゆる化学反応は体内酵素の触媒作用の結果です。つまり、私たちは酵素がなければ、話すことも、呼吸も、腕を動かすことすらできないのです。ビタミンやミネラル等の主要栄養素をなぜ、「助酵素」、「補酵素」と呼ぶのでしょうか。これは文字通り酵素の重要性を意味しています。ビタミン、ミネラルは、酵素を助ける役で、主役は酵素だということです。酵素なしでは、ビタミンやミネラル、ホルモンはなんの働きもできないからです。

再び、常識が変る時

70年頃までは糖質、脂質、タンパク質が健康の源だというのが栄養学の常識でした。しかし、70年以降は、ビタミン、ミネラルが重要だと常識が変りました。そして、いま、その常識も変りつつあります。体内酵素こそが健康の源だったのです。もちろん、ミネラル、ビタミンなどの栄養素も大切です。しかし、それら栄養素は、酵素という土台があって初めて、活きてくるのです。

先端科学がとらえた体の悲しい真実

日本では、体内酵素の研究が、かなり遅れていました。それは、体内酵素はタンパク質を中心に生成されますから、タンパク質さえ摂れば体内で無尽蔵に作られると思われていたからです。体内酵素は重要だけど、無尽蔵に作られるものだから気にしなくていい。と、栄養学の中で研究が遅れていたのです。ところが、遺伝子研究がとらえた真実は違ったのです。実は、生涯、体内で作られる酵素の総量は、遺伝子によって生まれた時に決められており、新たに作り出せないことがあきらかになってきたのです。

老化とは体内酵素がなくなる過程だった

体内酵素がなくなった時が寿命が尽きる時。一生で作られる体内酵素の量は限りがあり(その量を潜在酵素と呼びます)、それ以上はどんなに酵素の材料となるタンパク質を摂取しても、潜在酵素の決められた量までしか生産できないのです。いわば酵素は乾電池のようなもの。使うほどに減少し、決して増えないのです。老化とは体内酵素がなくなる過程だったのです。
参考文献 : 「酵素によって人間の生命が誕生し、体内酵素がなくなった時に人は死ぬ」(医学博士エドワード・ハウエル)

太りやすい人、便秘しやすい人は要注意

酵素が足りない人の大きな特徴は2つ。太りやすい人と便秘しやすい人です。何をやってもなかなか痩せない人というのは、まさに代謝酵素(特にリパーゼ)が不足している証です。便秘がちな人も、腸でしっかり消化、吸収されてない証ですから消化酵素が不足しているのです。次にあげるような人は酵素のムダ使いが多い人によくみられる特徴ですから注意が必要です。また、40才を過ぎるころから、体内酵素の減るスピードは加速し始めます。

体内酵素の量は遺伝子によって決まっていて作られる量は限度がある。

こんな人は要注意。酵素不足な人の特徴。
  • ダイエットしてもなかなか痩せない
  • 便秘がち。便が臭い
  • 最近急に太った
  • 食後は体がだるく眠くなる
  • 化粧のノリが悪い、肌がかさつく
  • お酒が弱くなってきた
  • 風邪をひきやすい
  • なかなか寝つけない
酵素は命の素。酵素は命の素

食べたものをこまかく分解して消化をおこなうのは、体内酵素の触媒作用です。吸収した栄養素を内臓に届けるのも体内酵素の働きです。体にたまった毒素や老廃物を汗や尿のなかに排出するのも酵素です。肝臓の機能を整えたり、血圧の調整もしかり。体の自然治癒力を高めるのも体内酵素の触媒作用です。自律神経のコントロールや睡眠における体内時計の調節にも酵素が働いています。そもそも、遺伝子の情報であるタンパク質の合成の、アミノ酸の合成をする作業も酵素が担っています。まさに体内酵素は命の司令塔といえます。しかし、その体内酵素は新たに作り出せないのです。では、私たちはどうすればいいのでしょうか。