話を少し変えます。ペットフードは最新の栄養学に基づいて作られた完全栄養バランス食品です。5大栄養素の配合バランスも完璧。それなのにペットフードだけで育つペットは5年目以降から病気になる確率がとても高まるのです。しかも、その病気が癌や糖尿病、アレルギー、花粉症、ヘルニア等、まさに人間と同じ病気に…。完全理想食といわれ、栄養バッチリにも関わらず、なぜ病気になるのでしょうか。
これらの“なぜ”は“体内酵素”という視点で考えると理解できます。まず、右記に体内酵素の主な働きをまとめています。よく見ていただければ、体内酵素が私たち生き物の健康にとって、いかに重要か、わかっていただけると思います。
しかも体内酵素の働きはこれだけではありません。体中のあらゆる化学反応は体内酵素の触媒作用です。つまり、私達は酵素がなければ、話すことも、呼吸も、腕を動かすことすらできないのです。それほどに重要な体内酵素ですが、今まであまり研究が進んでこなかった理由があります。それは、体内酵素はタンパク質を中心に生成されますから、タンパク質さえ摂れば、体内で無尽蔵に作られると思われていたからです。ところが先端科学がとらえた真実は違ったのです。
実は、生涯体内で作られる酵素の総量は遺伝子によって生まれた時に決められており、新たに作り出せないことが明らかになったのです。
実は、栄養を細胞のすみずみに吸収させるために、重要な「橋渡し役」をしているのが「酵素」なのです。どんなに完璧な食材、栄養素が含まれていても「細胞吸収の橋渡し役」の酵素がない環境では、細胞レベルで吸収されません。食品の中に酵素があるかないかで、恐ろしいほど大きな差が生まれるのが、ある実験で実証されています。
アメリカのポテンジャー博士は、900匹の猫を飼い、牛肉、生牛乳で10年に渡って育てました。同時に比較するために、一方には加熱した肉と殺菌した牛乳を与えました。そして、親子3代を調べたのです。生のグループは、病気もせず、3世代とも健康でしたが、熱を加えたグループは、人間同様の生活習慣病が多数発生し、歯も落ち、3代目には奇形の猫も生まれました。また、猫の排泄物を肥料にしても草は枯れてしまいました。逆に、野生動物は、人間から見た栄養バランスが悪くても、「生のまま」食べるので、酵素が失われずに、人間がかかえるような病気になりませんでした。